カフェちゃんはBBS part.69でご報告していただいていますように、3年前にご家族と京都旅行されていらっしゃいます。でも、宿泊してゆっくりと旅行することは初めてかもしれないとお話して下さいました。

お友達とどこかに行こうという話になった時に「ちょっと京都へ行こうか」と訪れたこともあるとか。ちょっと…という感覚で京都を訪れることができるということがうらやましいなど、いい気候の中お話しながら歩いていると、大きなクスノキが見えてきました。

見上げると道路の向かいまで枝が伸びるほどの大きなクスノキ、撮影しても全体が入りきらないくらいでした。その横にも大きなクスノキがありましたが天然記念物だそうです。


奥に目をやると“
青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)”と右側に書かれた山門があり、入ってみることにしました。
 

入口を入り受付を済ませて奥に進むと売店の先にあったのが、華頂殿(かちょうでん)と呼ばれる客殿です。

奥に見えたきれいな庭園にも目がいったのですが、まず目に入ったのが蓮の襖絵。
手前は深みのあるエンジ色でしたが、その奥には明るい群青色の蓮に赤や黄色の花が咲いた一段と目をひくきれいな襖絵が描かれ、襖の上のところには三十六歌仙額絵が飾られていました。

年代が感じられるお寺なのに襖絵はモダンな感じがしたので調べてみると、2005年に木村英輝という人が描き奉納したそうです。



隣の間を入ってすぐのところには、書道家・森本白汀さん奉納という書屏風がありました。
最澄の言葉(最澄の請願書『山家学生式』の冒頭の文章)を記した屏風だそうです。

カフェちゃんが屏風の書に見覚えがあるとおっしゃいました。「延暦寺で見たかも」とおっしゃっていたのですが、受付でもらった『青蓮院門跡の由緒』を見てみると“青蓮院は比叡山延暦寺の三門跡の一つとして古くより知られ…”と書かれてあり、「やっぱりそうでしたね」とお話しました。

緑がきれいで広々とした庭園は室町時代の相阿弥の作といわれているそうです。

座ってゆっくり庭園を眺めていた私達の隣に緋毛氈に座っている人達がいました。ここではお抹茶とお菓子をいただけるようで、そこにお寺の方が運んでいました。

ここちよい風が吹いて気持ちよくしばらく庭園を眺めた後、見て回ることにしました。


次のところへ行くために渡り廊下を歩いていると、横一文字の形の手水鉢目に入りました。

立て札に“一文字手水鉢”と書かれてあり、「珍しい形をしていますよね」と言いながら写真を撮ってそのまま移動したのですが…このレポを作る時に調べてみると…なんと豊臣秀吉から寄進された一枚岩をくり抜いたものでした!もうビックリ!!

改めて撮影した写真をよく見てみると、一文字手水鉢と書かれた横に“豊太閤寄進”と書かれてありましたが、その時は全然目に入っていなかったんですよねぇ。
写真を撮っていてよかったと思いました。

渡り廊下を渡ったところから見える庭園はまた違った感じを受けたのですが、その庭園の写真を撮ろうとしていたら、目の前にアオサギがいました。

「珍しいですよね」と言いながら写真を撮っていたら、なんとこちらに向かってきた!私達がいたところはアオサギがいる池よりも少し高いところだったのでそこまで来ることはないとわかっていても、向かってこられると思わず後ずさりしそうでした(笑)

人に慣れているようで、ほんとに近くに寄っても逃げることがなく、池の中のザリガニを捕る瞬間を撮影できた!などと撮った写真を見せ合ったりしながら、カフェちゃんと2人でニギヤカにこのアオサギを結構たくさん撮影しました(笑)